天国と言っても、聖書の中でも一般的にも、色々な意味で使われています。
結構勘違いもありますよ!
そこで少し定義をし直して、明確にしたいと思います。
イスラエルに関しての定義もありますが、ここでは私たちに関連したものを中心に取り上げてみます。
1. 死後の世界の天国
私たちが一般的に「神の国」とか「天国」と言っている時は、死後の世界を指していると思います。死後、イエス・キリストに個人的につながっている人たちが行くところです。
すなわち、霊魂において行くところです。
霊魂は意識を持って生き続けています。
明確に示されたところは、「アブラハムのふところ」です。(ルカ16;22)
身体は、眠った状態で、土に帰ります。
遺体を保管される人もいますが、
復活の時には残念ながら役に立ちません。
それは朽ちていく体ですから。
2. 霊的な神の国
イエス・キリストを救い主として信頼した者の心の中に起こる神の支配。聖霊による新生によって、イエス・キリストが心を支配してくださることです。
「神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」ルカの福音書17章20-21節
それは「あなたがた」であって、キリストにつながる者たちの交わりの中に実現するものです。
一個人の心に始まり拡大していくものです。
「互いに愛し合う」関係の中に拡大して行きます。
そして、この神の国は、バプテスマのヨハネによって宣教され、
イエス・キリストが来られた時以来、多くの人が救われ、体験してきたことです。
それは、艱難時代の中にも救われる人が起こされ、神の国は、拡大し続けていきます。
3. イエス・キリストの空中再臨、携挙後の天国
今生きている私たちにとって、待ち望んでいるのはイエス・キリストです。
キリストの花嫁として、天に迎えられる時が近いからです。
その後の七年間は、天でのハネムーンの期間です。
イエス・キリストとキリストの花嫁として、
先に亡くなったキリストに属していた者たちと、生きている私たちだけとの
特別な期間です。
そして、その時、地上でどのように生活したか、イエス様のために、
イエス様につながる家族のために何をしたがで、
報い、賞、プライズ授与式が行われます。
この地上で報われることなく、人知れず、人からの評価もなく、
苦労した1つ1つに対して、
人からはそんなつまらないこと、無駄なことだと切りてられた些細なことも、
イエス様は覚えておられて、何かを報いたいと計画しています。
サプライズいっぱいの七年間となるでしょう!
この時にはまだ、旧約の聖徒たちの復活はありません。
4. 千年王国=メシア王国
七年間の艱難期と後処理の75日間の後に始まる千年王国です。弟子たちが尋ねたり、ユダヤ人が考えていた「神の国」は、ほどんどメシア王国のことです。
イエス・キリストも千年王国に関して回答しています。
そして言った。「イエスさま。あなたが御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」 イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはその日、わたしとともにパラダイスにいます。」ルカ23:42、43「パラダイス」とは、「エデンの園」のことです。
そうです。千年王国とは、「エデンの園再建」から始まるのです。
エデンとは「歓喜」です。
「あなたの御国の位にお着きになるとき」とは、千年王国です。
「その日」セメロン σήμερον「きょう、その日、今 」という意味がありますが、
文脈からどれでしょう?
イエス様は、まだ、千年王国の王座に着座されていませんので、
「今」「きょう」でもありません。
ヘブル語では、ハッヨーム つまり冠詞つきの「ある特定の日」を指しています。
イエス・キリストと共に十字架刑になった犯罪人の一人が
イエス様を救い主だと認め、信頼し、
「イエスさま。あなたが御国の位にお着きになる時には、私を思い出してください。」
と彼の心の思いを表現した時に、約束されました。
「あたなは、その日千年王国に入りますよ!」とのお墨付きをいただいたわけです。
やがて、イエス・キリストは、この地上のエルサレムを中心として、
千年間この地球上を治められます。
その時、キリストに属する者たちと旧約の聖徒たちと回復されたイスラエルは共に
この地球上で生活をするのです。
5. 永遠の王国
千年王国の後、ゴク・マゴグ反乱とその制圧と集結、そして、白き御座における最後の審判の後に始まる新天新地。
神の普遍的王国です。 (啓示録21:1〜22:5)
その時、新たな地球上で、
聖なる都、新エルサレムにおいて、神とキリストが支配され、
私たちは、神の栄光と、イエス・キリストの栄光のもとに永遠の生活が始まります。
聖書が言っている神の国は、
神の心の中から始まり、私たちの心に中にもたらされ、
神とキリストが支配されるところが神の国となります。
天国というと、何かわからないふわふわした世界を考えていることがありますが、
千年王国も新天新地も大変具体的なこの地上での実際の生活を意味しています。
「あなたの(神の)国が来ますように。
みこころが天で行われるように地でも行われますように。」マタイ6:10
主の祈りの一部ですが、天国の再建計画は地において始まっています。
その具体的な神の国のために祈りなさいと勧められています。
今日もウェブチャへようこそ!
神の国の良い知らせが、今日出会う人たちに伝えられますように。
神の国の福音こそが、真の幸福へとつながります。
具体的な神の国を目指し、今日の歩みが神の国に続いていますように祈ります。
さらに、神の国の拡大のため意識して過ごしていきましょう。
今日も良い1日をお過ごしください!
宗教嫌いの私が、生まれて初めて聖書を開いて読んだのは、高一の春。今だに宗教とか、キリスト教は好きではありませんが、今ではすっかり、聖書の魅力にはまって、奥深いみことばの味わいとその力と不思議に、心温められております。
ただ真理や事実を知りたいと、化石、古生物学、天文学、考古学、歴史、預言、精神や心の世界、霊的世界、死後の世界…などと探求しつつ、いつの間にか50年以上経ちました。
専攻は地質学ですが、テキサスのパルクシー川底の同じ岩盤の上に続く、恐竜と人の足跡化石、その岩盤に立った時はかなりの衝撃でした!初代の創造科学研究会の理事の一人として、ここニュージーランドに移住するまで、日本各地で講演させてただき、また、 Masaluk(メイサルーク)のペンネームでマンガ・ジェネシスの1と2のシナリオを書かせていただきました。
1994年からオークランド日本人教会の牧会の一端を担い、2018年5月から、必要に迫られさらに多くの人に良い知らせが届くようにと、イエス・キリストを中心とするHomeチャーチ「Japanese Bible Ecclesia (J-BE)」 https://ajbe.net/ を新たに始め、現在に至ります。
このウェブチャが、現在直接お会いできない皆さんにとっても、祝福の助けになりますように!(笠原 勝)
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