さまざまな未来への不安と将来への心配
今の日本ではさまざまな問題が起きています。
年金不足問題、人口減少(昨年より43万人以上減少)、出生数が死亡数を下回る自然減は12年連続、少子高齢化が加速する中での介護時不足や、中高年の引きこもり61万人、「自己否定の思いと将来への不安にじっと耐えて、心を病み、ひきこもり、今も治療中」などというような記事を読むと、本当に心が痛くなります。
景気が悪い、デフレが20年以上続いている。生きて行くのに困難な世の中、閉塞感と諦め、自殺者数の多さ、精神疾患者が増え続ける、DV、詐欺、凶悪な殺人事件など・・。
お金があれば少しでも安心できて、生活にゆとりがうまれ、楽ができるのですが、お金をめぐる遺産相続争いも約2000年前も同じように、重大な問題だったようです。
他人のストレスまで抱えるな
群衆の中のひとりが、「先生。私と遺産を分けるように私の兄弟に話してください」と言った。ルカ12:13
一般的に当時ユダヤの世界では、長男が3分の2、次男が3分の1を相続する習わしでした。ひょっとしたら、親からの遺産を長男が独占したのでしょうか?弟の方としては、もっと遺産を分けてもらえれば生活のに助けになるわけです。家長が優遇される文化と時代の中、遺産相続を巡って兄弟間の争いは当然のように起こりうる問題だったようです。
するとイエスは彼に言われた。「いったいだれが、わたしをあなたがたの裁判官や調停者に任命したのですか。」 ルカ12:14
イエス・キリストは、境界線(バンダリー)をしっかりとひかれる人ですね!もちろん、どんなもめ事も解決できる方ですが、兄弟同士で決着すべきことには、あえて首を突っ込まないのです。頼む側としたら、イエス・キリストに頼めばすぐに解決と期待していた事でしょうが。
拾った余計なストレスの捨て方
私たちの関係の中で、無視できない問題も多々あります。相談に乗ることもたくさんあるでしょう。人に寄り添い、その人の心の問題を聞くことになります。人から聞いた問題を対処できるのでしたら、解決への手助けをすることは、とっても良いことだと思います。 しかし、聞いてはみたものの、自分のできる限界を超えていると思ったときにはどうしたら良いのでしょうか?
自分にはできない無理なことは、早めに「できない」と伝えることです。そして、誰かそれを助ける人がいるなら、紹介します。誰もいない場合は、全能の神にその問題をお伝えして、お任せするのが良いと思います。
祈りの中で、専門機関に委ねることを示されたなら、その人を紹介します。祈る中で色々なアイディアが示されますから、それに従い、あとは任せることにしています。自分で抱えません。 「思いわずらい」にしないための知恵です。
通りすがりの犬の耳をつかまない!
人の揉め事は、本人達に任せておいたほうがいいのです。外野が入るからかえってややしくなったりします。余分なストレスを拾わないことも、知恵の一つです。
自分に関係のない争いに干渉する者は、通りすがりの犬の耳をつかむ者のようだ。箴言26:17
「通りすがりの犬の耳をつかむ」なら、いったい何が起こるでしょうか?それは大変危険な行動です。被害はあなたに及びます。「自分に関係ない争い」は干渉しないこと。これが3000年前のソロモンによって与えられた知恵です!
イエス・キリストは、遺産相続問題を機に、大事な真理を伝えられました。
貪欲が「思いわずらい」の原因
そして人々に言われた。「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです。」ルカ12:15
人はお金があってもなくても、共通の問題は、「いのち」です。
「人生を豊かにするものは、決して財産や富ではない。」という真理をしっかりと心にすえて考えないと、「貪欲」という問題に陥ります。欲望に満足はないからです。
貪欲に対して面白い例えが、聖書の知恵の書、箴言にあります。血を吸うヒルにたとえられています。
蛭にはふたりの娘がいて、「くれろ、くれろ」と言う。 飽くことを知らないものが、三つある。いや、四つあって、「もう十分だ」と言わない。箴言30:15
お金も、名誉も、地位も、人からの賞賛も、欲望に終わりがないのです。誘惑から始まり、貪欲に陥る罠があるというのです。旧約聖書の十戒の10番目も貪欲を戒めています。得たもので満足できない、比較しては、満たされない心で、絶えず欲求不満が残っていくものです。
金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。Iテモテ6:10
「お金持ちになってはいけない?」
むしろ、勤勉に働き与えられた才能や時間を上手に使ってお金を稼ぐことを勧めています。しかし、富やお金に執着しだしたとたん、命は失われていきます。「○○になったらどうしよう!」と目の前の現象の変化に左右されるようなり、心がむしばまれ、人間関係を悪くしてしまうのです。持っているよりももっと欲しいという貪欲は「思いわずらい」のもとです。
遺産相続問題のこの兄弟たちも、同じ問題ようなを抱えていました。
お金が絡んだために、醜い争いが生じてしまい、兄弟の仲が悪くなってしまった。よくあるパターンかもしれません。
「人のいのちは財産にない」
「いのち」とは、ギリシャ語で、ゾーエーζωήです。意味するところは、
1、肉体的・地上的生命、生かす生命力、復活の生命エネルギー
2、神の支配(神の国)における霊的いのち、人間の霊を生かしていく力の根源的いのち、霊的いのちです。
ほんとうに人間を幸せにするのは、持ち物や財産でなく「満ち足りる心」なのかもしれません。「満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です。」(Iテモテ6:6)とパウロは、書いています。
「満ち足りる心」を養うこと
朝日を見て感動し、新鮮な空気を吸って感謝し、食事を美味しいと味わい満足する心、
どんな境遇においても「満ち足りる心」を持つ者となりたいものです。
身体の命も、私たちの生き生きと生かしていく生命エネルギーも、未来の霊的な命も全て神が与えてくださるものです。
すでに与えられているものを1つ1つ「神様ありがとう!」と感謝して、「満ち足りる心」を養っていきましょう。
思いわずらいに対処する祈り
富や財産などに執着することなく、程よく与えられますように神様に祈りましょう。
これも知恵の祈りだなあと、思える聖書の箇所を引用します。
二つのことをあなたにお願いします。私が死なないうちに、それをかなえてください。不信実と偽りとを私から遠ざけてください。 貧しさも富も私に与えず、ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください。私が食べ飽きて、あなたを否み、「【主】とはだれだ」と言わないために。 また、私が貧しくて、盗みをし、私の神の御名を汚すことのないために。箴言30:7〜9
とっても正直な祈りですね。神様との関係をまず求めています。神様との信頼関係を壊す、不真実と偽りを私から遠ざけてくださいと祈っています。
次に、貧しくても富んでも問題をかかえやすい者ですから、程よく与えられますようにと祈っています。
自分の弱さに気づいて、決して強がらず、正直に祈っていますね。
この祈りを今日の祈りとしてみたいと思います。
良い1日をお過ごしください!
宗教嫌いの私が、生まれて初めて聖書を開いて読んだのは、高一の春。今だに宗教とか、キリスト教は好きではありませんが、今ではすっかり、聖書の魅力にはまって、奥深いみことばの味わいとその力と不思議に、心温められております。
ただ真理や事実を知りたいと、化石、古生物学、天文学、考古学、歴史、預言、精神や心の世界、霊的世界、死後の世界…などと探求しつつ、いつの間にか50年以上経ちました。
専攻は地質学ですが、テキサスのパルクシー川底の同じ岩盤の上に続く、恐竜と人の足跡化石、その岩盤に立った時はかなりの衝撃でした!初代の創造科学研究会の理事の一人として、ここニュージーランドに移住するまで、日本各地で講演させてただき、また、 Masaluk(メイサルーク)のペンネームでマンガ・ジェネシスの1と2のシナリオを書かせていただきました。
1994年からオークランド日本人教会の牧会の一端を担い、2018年5月から、必要に迫られさらに多くの人に良い知らせが届くようにと、イエス・キリストを中心とするHomeチャーチ「Japanese Bible Ecclesia (J-BE)」 https://ajbe.net/ を新たに始め、現在に至ります。
このウェブチャが、現在直接お会いできない皆さんにとっても、祝福の助けになりますように!(笠原 勝)
コメント
ここ数日、祈りについての証しを聞く機会がありました。また自身も祈りの力を体験し、主が私たちの必要を全て知って下さっていると確信して、とても感謝です。
(1つ、細かくてすみませんが、>ややしく になっていました^^)